当院で診療している代表的な疾患

高血圧症、不整脈、心不全、狭心症、動脈硬化症、心筋症、心臓弁膜症などを中心に診療しております。

(1) 高血圧症
高血圧症は診察室で繰り返しの測定で最高血圧が140mmHg以上か最低血圧が90mmHg以上あれば高血圧と診断されます。約9割が原因がはっきりしない本態性高血圧症で、体に血圧上昇の原因となる病気がある場合は二次性高血圧症と呼ばれます。高血圧状態が続くと血管の動脈硬化が年齢よりも進み、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、大動脈解離などが発症しやすくなってしまいます。本態性高血圧症の場合、まず生活習慣の見直しを行ない減塩、禁煙、適度な運動、適度な睡眠、肥満の改善、精神的なストレスを減らすなどをしても血圧高値が続く場合薬物療法を開始します。当院では最初に動脈硬化の程度を把握するためにPWV検査で動脈の硬さを、FMD検査で動脈の反応性を調べて治療に反映させています。

(2) 不整脈
治療が必要な不整脈として心房細動、上室性頻拍、房室ブロック、洞不全症候群などがあり、不整脈の原因となる疾患としてWPW症候群、ブルガダ症候群など(カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み後を含む)などがあります。最近では心房細動の患者さんが増加しています。心房細動になることで左心房内に血栓ができ、それが剝がれて脳梗塞等の塞栓症を起こす、また心房細動になることで心臓の効率が低下し心不全を起こすこともあります。ですので心房細動の治療は不整脈としての治療であるカテーテルアブレーション、薬物療法等の選択だけではなく同時に抗凝固療法や心不全対策も併せて考えていく必要があります。

(3) 冠動脈疾患
 動脈硬化症の増加で狭心症などの冠動脈疾患も増加してきています。狭心症には運動、力仕事等で発作が起こる労作性狭心症と安静時に起こる安静時狭心症があります。狭心症の診断には症状をお聞きする問診が重要な手掛かりとなることが多いのですが、中には顎が痛む、肩が痛む、胃が痛むといった冠動脈の支配領域に応じた放散痛を訴えられる場合もあります。労作性狭心症を疑う場合、当院では心電図に異常を認めなければ当院でエルゴメーター運動負荷心電図検査を、心電図で心筋虚血性変化を認める場合はすぐに淡路医療センターを紹介受診していただきます。冠動脈造影検査で一定以上の狭窄病変があれば、引き続き冠動脈ステント等の治療で冠動脈を拡張させます。安静時狭心症 は冠動脈が攣縮(れんしゅく、スパズム:けいれん様に内腔が狭くなる)することで生じます。発作が多いと発作中の心電図や24時間Holter心電図で診断できることがありますが、中々発作が捉えられずか診断に苦労することもあります。安静時狭心症の治療は冠動脈に狭窄がなければ血管拡張薬で治療することが多いのですが、中には複数の薬剤を使用してもコントロールが難しい難治性の方もおられます。
冠動脈プラークの破綻によってできた血栓が冠動脈を閉塞させると、突然の強い胸痛、冷汗、不安が生じ、急性心筋梗塞が発症します。なるべく早く冠動脈血流を再開しなければ閉塞した血管が栄養していた心筋が壊死してしまうので、夜間であっても様子を見ず、すぐに救急隊に連絡を取ってください。カテーテル治療等の対応が早ければほとんど後遺症なく治せるこも珍しくありません。糖尿病によって心臓の知覚障害を起こしていると胸痛を自覚せず発見が遅れることがあり注意が必要です。当院を胸痛で受診された方は受付からの連絡で直ちに心電図を撮り、心筋梗塞であれば淡路医療センターに救急搬送します。心筋梗塞後に安定した状態になれば当院で治療や経過観察をさせていただきます。

(4) 肥大型心筋症、拡張型心筋症などの心筋症
薬物療法、心エコー検査等の経過観察、難病申請等を行っております。

(5) 大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症(手術後を含む)

(6) 大動脈解離、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの動脈疾患(手術後を含む) 静脈血栓症、静脈瘤などの静脈疾患、リンパ浮腫 など



循環器疾患についてリンク先

国立循環器病研究センター(循環器病について知る)
日本循環器学会(一般の皆様へ 各疾患のご案内)